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さいたまSH221 JJ1VAGのブログです。ただのログです。

1アマの難化と電気物理について(1アマ対策)

平成29年度あたりから1アマの難化が進んでいると噂をされています。

1アマを目指す人にとってはやや気力を削がれるニュースです。

 

平成29年以前は合格率も45%近くあり、物理が苦手でもパターンさえつかめば暗記で乗り切れました。(過去問を解くとワンパターンです)

 

 

 

令和元年(2019年8月期)から初見問題が増えるのに加え、一筋縄では解けない問題の増加により難易度が上がっています。

 

合格率の推移 (引用)

「無線従事者試験の実施結果」によると、令和元(2019)年度の1アマ国家試験の合格率は35.3%・合格者523名となっている。その前年の平成30(2018)年度は合格率42.3%・合格者670名なので合格率は7.0ポイントも悪化した。ちなみに平成29(2017)年度は合格率30.9%・合格者534名、平成28(2016)年度は合格率45.9%・合格者801名である(無線従事者免許証の申請をしなかった合格者がいるためなのか、毎年、資格別有資格者数の増加数と国試合格者数で若干の食い違いが発生する)。

(令和元年8月期は24%)

 

最近の傾向は問題用紙の1枚目に初見の問題が3〜4問あります。

特にA-1(もしくはA-2)は電気物理の応用問題が問われています。

 

令和元年8月期

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A-1 こたえ 3

令和元年12月期

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A-1 こたえ 3

A-2 こたえ 4

令和2年9月期

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A-1 こたえ 3

 

問題を開けてみた瞬間に電気物理(特にクーロン、μF)を見てしまうと嫌でも戦意が喪失してしまいます。しかもこの電気物理は覚えることの多い1アマの試験勉強の中でも最初に手をつけて、最後までなかなか理解できない分野の一つです。

過去問のレパートリーは実はそこまで多くないので今後、試験で目にするのは初見の可能性が高くなると思われます。

 

私自身の経験から言ってこの電気物理の静電気容量、クーロンの法則には最後まで苦手意識がつきまとっていたので勉強の段階においても本番の試験においても、のめり込んで時間と気力の喪失を避けた方が良い気がします。

 

最初に1アマを受験したときには、コンデンサの合成静電容量が

並列だと Cp=C1+C2+C3 (ただの足し算)

直列だと   1/Cs=1/C1+1/C2+1/C3 (逆数)

Q=CV

くらいしか勉強してませんでした。

 

令和元年の8月期に

①直列接続の合成容量

② 1/2CV^2 により静電エネルギーからの電圧(V)の逆算

③直列のコンデンサにおける電圧(V)の算出

 ※直列におけるQ一定→Q=CVよりCとVは反比例の関係 Cが大きい→V小さい

 

この応用問題に全ての要素が詰まっているのでこの問題を理解したら静電容量に関しては良しとし、勉強時間を割く必要はない。

 

せっかく直列、並列の静電容量の合成を一生懸命に勉強しても令和2年9月期のような問われ方をされる場合もあるため、電気物理の点数を確実にするくらいであればもっと他の分野に労力を割いたほうが良い気がします。

 

しかし、Aー1の解答の傾向として こたえが「3」になるパターンがここ3回連続で続いているのは単なる偶然だろうか?