不合格の体験です。
令和元年8月期に第1級アマチュア無線技士の国家試験を受験しました。
アマチュア無線4級の講習を2月10日11日に受講し、2月27日には3級の講習を受講しました。
この時点でアマチュア無線1級を目指そうと密かに心に決めました。
テキストを何を選んで良いか悩みましたが、池袋駅の本屋に唯一あった「第1級ハム 集中ゼミ」吉川忠久著 を買いました。
本格的に勉強を開始したのは令和元年3月初旬です。
法規は後回しにして電気物理から始めましたが、クーロンの法則で早くも挫折しかけました。
理論よりも計算をどんどん進めて行った方が頭に入りますね。
半泣きになりながらもとにかく進めようと思い問題を解きました。
ある時ふと気がつきました。同じ問題を3日間毎日眺めるだけで、「怖さ」がなくなります。
その作戦に気がついてからというもの毎日同じ問題を眺めるようにしました。
諦めの早い性格にもかかわらず粘り強く挑戦していたなぁと思います。
虚数の問題はYouTubeで予備校の先生が解説してくれる動画をみて勉強しました。
共振回路のQの問題は未だによく理解できていません。
本番は8月25日だったので1週間前に夏休みをとり、図書館で朝から晩まで勉強しました。
試験3日前にテキストばかり復習して過去問を解いていないことに気がつきました。
パソコンがないのでiPadで過去問をみて愕然としました。手も足も出ません。
この時は精神的に相当こたえました。
試験まで残り3日。朝から晩まで過去問を解きましたが時間的な制約を克服するのは難しかったです。
8月25日 試験当日
ビッグサイト近くにあるファッションタウンというところで受験しました。午前中に法規、午後無線工学という日程でした。
試験の独特の緊張感は嫌いじゃないです。
最後の最後まで頑張りました。
午前の法規は難しかったもののなんとか合格点はとった感触でした。
問題は午後の無線工学です。
1問目からコテンパンにされました。
過去問で解いたことのない問題ははっきり言って自信が持てません。
令和元年度の難しさは半端ないレベルになっていました。
私の場合、家でリラックスして解く問題と違い成否をかけた状況では実力の70%しか出せないので手に汗をびっしょりかきながらなんとか歯を食いしばって計算しました。
後から鉛筆を見返してみると白く油ぎっていました。過去に経験したことのない手汗をかいていました。
試験がおわり、解答速報を待つまでもなく惨敗が確定していました。
万にひとつの合格の可能性もありませんでした。
過去問を解くあたって五択の問題で当てずっぽうが当たる可能性は単純に20%ですが、先入観や引っ掛けにあい、それ以下の的中率になります。
また、初見の問題は基本的に当たる可能性が低いことも経験上わかっていました。
初めての1アマ受験は非常に辛い経験になりました。
とにかく悔しかったですが、それも実力と割り切りました。